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【君子のみが楽を知る(3)】
凡そ音*1は、人の心に生る者なり。
楽は、倫理を通ずる者なり。
是の故に、声を知りて音を知らざるは、禽獸 是なり。
音を知りて楽を知らざるは、衆庶 是なり。
唯、君子のみ能く楽を知ることを為す。
是の故に、声を審かにして以て音を知り、
音を審かにして以て楽を知る。
楽を審かにして以て政を知る。
而して治道 備はる。
是の故に、声を知らざる者は与に
音を言ふべからず。
音を知らざる者は与に楽を言ふべからず。
楽を知りぬるときは、礼に幾し。
礼 楽、皆得たる、之を有徳と謂ふ。徳は得なり。
*1:京大清家文庫本は「音」を「こへ」と読む。