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【哀楽喜怒敬愛の声(1)】
楽は、音の由て生る所なり。*1
其の本、人の心の物に感ずるに在り。
是の故に、其の哀びの心感ずるときは、
其の声噍りて*2以て殺る*3。
其の楽しみの心感ずるときは、
其の声嘽かにして以て緩し。
其の喜びの心感ずるときは、
其の声発りて以て散る*4。
其の怒りの心感ずるときは、
其の声粗くして以て厲し。
其の敬ひの心感ずるときは、
其の声直くして以て廉あり。*5
其の愛しみ*6の心感ずるときは、
其の声和らいで以て柔らかなり。
六つの者は、性に非ざるなり。
物に感じて而して后に動く。